日本ガイシアリーナ 「思い出の大会・イベント」シリーズ PART3
「第1回アジアマスターズ水泳選手権大会」は、前年の日本選手権水泳競技大会(2017年4月12日~16日)が日本ガイシアリーナで行われている最中に、同場所での開催が決定しました。そして、10月より約1年弱の間ほぼ毎月実行委員会が行われました。綿密な打合せを経て、2018年7月11日~16日に開催しました。
アジア11ヶ国から5千人を超える方がエントリー。マスターズは、成績もさることながら、選手同士のコミュニケーションやいかに楽しく長くそして安全に水泳に取り組むことが目的となっています。
開会式では、(一社)日本マスターズ水泳協会会長の高橋繁浩さん(競泳の解説者で有名な方です)が、冒頭のあいさつで「Welcome to NAGOYA、ようこそ名古屋へ」の発声とともに、全ての参加国を英語で紹介したことがとても印象的でした。
競技開催中、参加者の皆さんは日頃の練習の成果を発揮しレースに挑みました。そして「世界新記録」「日本新記録」もいくつか樹立されました。また、参加者の中で最高年齢者は104歳の方でした。もちろん、泳ぐペースもかなりゆっくりです。その方がレースを泳ぎ切ってゴールした瞬間、係員が飛び込んでプールサイドに引き上げたシーンには感動しました。その時は、この大会で一番大きな拍手が起きたことを覚えています。これこそがまさにマスターズですね。
会場の外でもさまざまなイベントが行われました。
噴水広場では、特大テントが真夏の暑さを癒し、また名古屋・愛知の物産品販売やキッチンカーも設置され、訪れた方の憩いの場となりました。
セレモニーステージでは、大型スクリーンを設置し、メダルセレモニー・じゃんけん大会・オリンピアン北島康介さんのトークショーなどのイベントが行われました。また、マスコットキャラクターたちもあちらこちらに登場して大会を大いに盛り上げてくれました。写真右下の左から「(一社)日本マスターズ水泳協会:JAMBOU(ジャンボウ)」「名古屋市:エビザベス」「名古屋市:はち丸」です。
大会は、重大な事故もなく滞りなく終了しました。最後のSAYONARAセレモニーが終わった後、主催者の方が握手をしあって涙ぐんでいた姿がとても感動的でした。きっと、初開催の壮大な大会に向けて長期間準備をし、無事大成功で終わる事ができた安堵感と充実感があふれ出た瞬間だったと思います。
夏真っ盛りでとても暑かった日の中、あのにぎやかで大変盛り上がった、「第1回アジアマスターズ水泳競技大会」 今でも思い出します。
※第1回アジアマスターズ水泳選手権大会は、第35回日本マスターズ水泳選手権大会も兼ねて開催しました。