日本ガイシアリーナ 「思い出の大会・イベント」シリーズ PART1
現在、日本ガイシアリーナは、改修工事真っただ中です。
そこで、過去8年間(筆者が在職した期間)を振り返って、これまで開催された大会やイベントの中から選りすぐったものを、6月から3月に渡りご紹介していきたいと思います。
栄えある第1回目は、2017年に開催された「第93回日本選手権水泳競技大会(競泳)」です。
この大会は、水泳で日本一を決める大会と位置付けられています。当時は、東京の辰巳国際水泳場での開催が多かったのですが、この年は日本ガイシアリーナでの開催となりました。日本最高峰の大会がここ名古屋で開催?と思われがちですが、実は当施設での日本選手権開催は初めてでなく2回目なんです。第一回目の開催は1992年(平成4年)に行われました。その大会では、当時中学生だった岩崎恭子選手が平泳ぎで2位という結果でした。しかしその悔しさをバネにしたのか、同年のバルセロナオリンピックでは見事に金メダルを獲得しました。「これまで生きてた中で、一番幸せです」というインタビューを覚えている方もいらっしゃると思います。
さてさて、話は2017年の日本選手権に戻します。この大会の前の年は、リオデジャネイロオリンピックが開催されました。リオで活躍した萩野公介・瀬戸大也・金藤理恵選手ら始めそうそうたる選手が出場し、競技中だけではなく、夜遅くまで会場の外で選手が出てくるのを待つファンもいるなど、非常に盛り上がった大会となりました。
また、主催者側ではバックヤードツアーを開催し、選手がレースの際に通る出場ゲートを歩いたり飛込のスタート台に乗ったりしました。
<選手出場ゲート> <飛込のスタート台>
施設側でも、リオオリンピックメダリストの星奈津美選手による水泳教室や応援フェアを企画しました。
大会は4日間行われ、どの日も手に汗を握るようなレースが毎日続きました。中でも圧巻だったのは、池江璃花子選手の史上初の5冠達成や、鈴木聡美・大橋悠衣・小関也朱篤選手ら3人が日本記録を樹立したことでした。他にも、入江陵介選手や地元の今井月選手の活躍もありました。観客も連日午前・午後の各時間帯で2,000人を超える入場で、名古屋が水泳で賑わった日となりました。