アイスリンクから競泳プールへ その5
アイスリンクから競泳プールへの転換工事も半分ほどが終わりました。前半は、氷を溶かしリンクサイドの解体、フェンスやビニル管・鉄管の撤去を行いました。
それでは、後半をまとめてご紹介します。まずはリンク内に敷かれたビニルシートを撤去します。一枚が幅4mほどでしょうか、縦に半分に折ります。そして、それを着物の帯を巻くように芯に丸めていきます。単純な作業ですが、長さ50mもあるものを横にずれないように巻いていくので慎重な作業です。皆さん、腰を痛めないでねー。
ビニルシートを撤去すると、プール一面に敷き詰められた床板が姿を現します。これを全て撤去します。撤去された床板は何枚も積み重ねられた状態で、後日倉庫に収納されます。限られたスペースの倉庫に収納するには、これまで培った経験と技術が必要となります。
床板が全て撤去されると、アイスリンクを一番下で支えていた鉄骨の登場です。リンクが崩れないように、ち密に組立られています。こうやって見ると、美しさも感じられますね。プール内に張り巡らされた鉄骨ひとつひとつの部品を取り外し、水深2mのプール槽から運び出すのは大変です。また、部品を落としたり倒したりすると、プールのタイルが傷ついてしまうので、慎重さも要求されます。作業員の皆さんの顔にも緊張感がうかがえます。全てが撤去されると、いよいよプール槽のお目見えです。