令和6年度防災講座「みんなで行う地域の防災」
毎年開催される防災講座。令和6年度は「みんなで行う地域の防災」をテーマに、講義で知識を得るだけでなく、『避難所運営ゲームHUG』の体験や実際に街に出て地域の危険箇所などを把握する現地学習を行いました。
9/4 避難所での過ごし方~避難所運営ゲーム(HUG)を通して~ (講座の様子)
2つのグループに分かれて、「なごや防災ボランティアなか」さんが読み上げる様々な課題にどのように対応すべきかをゲーム形式で学びました。
【様々な課題】
(例)〇〇さんが避難してきました。父・母・息子の3人家族です。犬が一緒です。
(例)〇〇さん親子、2人で避難してきました。母親は喘息持ちで、足が不自由なため車椅子です。
(例)近所の外国人住民です。家族全員イスラム教徒で毎朝お祈りをします。
(例)たばこを吸う場所はどこですか?
(例)非常食が100食分届きました。
(例)トイレが詰まって流れず使えません。何とかしてください。
避難所に避難してきた人をどこに配置するのか、個室or大広間?宗教上の配慮はどうする?
ペットの避難場所はどこにするか、運動場? 喫煙所の設置場所は?届いた物資はどこに保管するのか?トイレの詰まりはどうする?使用中止の張り紙は?など
皆で話合いながら、課題カードを避難所の地図に置いていく作業は思っていた以上に大変だと感じました。
9/11 【現地学習】歩いて調べる、地域の危険~街の防災を知る~ (講座の様子)
9/4同様、2グループに分かれて中生涯学習センターから近隣の避難所である東別院までの避難ルート(4ルート)から行きと帰りの2ルートを選択し、実際に歩くことで街にどのような防災施設や危険が潜んでいるかを確認しました。また今回は、車椅子を使用して車椅子ユーザーの視点も体験しました。
現地学習から戻ったあとは、「安全なものや場所(青シール)」「サービススポット(緑シール)」「危険な場所(赤シール)」を避難経路地図に記録しながら、気づいたことを話合いました。
参加者からは、実際に街を歩いてみて、電信柱が地上に設置してある場所がかなり多いことや歩道が車道側に傾斜している場所が多く車椅子ユーザーが一人で避難することはとても危険だと気付かされたなどの意見がありました。
いざという時のために、日頃から自分が住んでいる地域の危険な場所や防災施設などを確認しておくと良いですね。