~あじさいメッセージ28~人権問題特別講演会「意識を変えれば世界が変わる~パラリンピアンから学び、気づくこと~」
コロナウィルスの流行で開催が危ぶまれる中、たくさんの方にご参加いただきました。
講師の廣瀬誠さんは高校生の時に難病のレーベル病と診断され、視力が2.0から0.01まで低下してしまったそうです。
そんな絶望の中からパラアスリートとなるまでを楽しくお話ししていただきました。
「障害は不便だけど、不幸ではない」と、かのヘレンケラー女史も言われたそうですが、そう受け止められるまでの道のりはどれほどの苦しみと努力があったことでしょう。
廣瀬さんをそんな気持ちに導いてくれたのはやはりパラアスリートの先輩や仲間だったそうです。合宿先で外食をした時のお話で、店に入ってもメニューがわからない、人に頼んでメニューを教えてもらわないといけない、「それも不幸!」
またその先輩は何を食べているかもわからないので、わさびを食べてしまったことがあったそうです。「それも不幸!」と、思った廣瀬さん。ところが普通だったら落ち込んでしまう、そんな状況の中でもその先輩は豪快に笑って「わさびを食べてしまった!」と言って、皆に笑いをふりまいたそうです。皆に笑われて・・・でも、その先輩は「ええやん、みんなが楽しければ・・・」障害の事を聞いた時も「障害の事で落ち込んでいても治らないなら前に進もう!」と
人にばかにされたり、笑われる事はほんとつらいですよね。でも、そんなプライドよりも、「ええやん、みんなが楽しければ・・・」と言える気持ち!!!すばらしいですよね。
廣瀬さんもそんな環境の中、パラアスリートとしてアテネ・北京・ロンドン・リオデジャネイロの4大会に出場されました。
廣瀬さんは障害者になって気づいた事、それは感謝の気持ちが大切だということ。感謝とは「有難い(ありがたい)」という気持ち。だからその反対語は「当たり前」だそうです。
私自身も「見えて当たり前。食べれて当たり前。何かしてもらっても当たり前」の自分に気づきました。
当たり前ではなく、ありがたいと感謝できる心、忘れないようにしたいです。